インターネットファクス/イントラネットファクス

インターネットファクス/イントラネットファクスとは

インターネットファクス(以下Iファクス)とは、電話回線ではなく、インターネットを経由して画像を送受信する機能です。
送信の流れや必要とする環境はEメールと同じです。画像はEメールの添付ファイルとして送信されます。
送信側はG3ファクスと同様に原稿を読み込んで宛先を指定し、受信側はPOP発行した後に紙出力されます。
イントラネットファクスは、TCP/IPプロトコルの社内LANを利用してimageRUNNER ADVANCEの対応機種同士でIファクスの送受信を行なう機能です。その際、メールサーバーを介さず機器間でIP通信を直接行います。
Iファクスの仕組み
メモ
Iファクスには、ITU-T(国際電気通信連合規格)で定められた規格が存在します。規格に準拠した機器であれば、他メーカー間の通信もできます。imageRUNNER ADVANCEは、T.37規格(LAN直結メール型)準拠です。
CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)での名称は、「W-NET FAX」です。
Iファクスを使用するメリット
通信コストの削減
G3FAXの通信費用は、かかる時間や距離に比例して増大します。定額制の専用線を導入済みであれば、通信時間や距離に関わらずI ファクスの料金が一定になるため、通信コストを抑えることができます。枚数が多い文書を送受信する際に使用することをお勧めします。
高画質送信
最大600 dpiで送受信できます。(Fullモードの場合)
送信確認
送信元に送信先へ文書が届いたかの確認結果を通知します。
カラー送信
カラー文書を送受信できます。またITU-Tで定められた規格に準拠した機器であれば、他メーカーとの送受信もできます。
イントラネットファクスの仕組み
メモ
イントラネットファクスはキヤノンの独自機能です。
メールサーバーを利用しない通信は、T.38規格(LAN直結リアルタイム型)に準拠した「IP-FAX」呼称で他社機の一部に存在しますが、キヤノンのイントラネットファクスとの通信はできません。
イントラネットファクスを使用するメリット
即時性
サーバーを介したEメール送信やIファクスなどは、通常、受信相手先が受信指示をおこなうまで受信されません。そのため、送信元で正常に送信が完了していても、必ずしも相手側の手元に届いていない(サーバーにデータが残っている)場合があります。
イントラネットファクスは、サーバーを介さず直接imageRUNNER ADVANCE同士が通信を行なうため、送信が正常に完了していれば、受信側での受信処理は完了しています。
imageRUNNER ADVANCE各送信の動作比較
ファクス
Eメール
Iファクス
Simple モード
Iファクス
Full モード
イントラネット
ファクス
通信費
都度
固定
(専用線)
固定
(専用線)
固定
(専用線)
固定
(社内LAN)
即時性
×
×
×
送達確認
×
×
-
画質
通常
200 dpi前後
最大
600 dpi
最大
600 dpi
最大
600 dpi
最大
600 dpi
用紙サイズ
最大A4
最大A4
最大A4
最大A4
最大A4
ファイル形式
TIFF
JPEG、TIFF、PDF、
XPS、OOXML
TIFF
TIFF
TIFF
※imageRUNNER ADVANCEのSimpleモードとFullモードの違いは、送達確認の有無のみです。
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